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・ ゆったりとした時間を楽しむということは時間に追われることの多い日常からすると、最高の贅沢ではないでしょうか。当店ではゆったりと寛いでいただく為にシガーを取り揃えております。 ・

<葉巻の知識>  <葉巻の種類>  <カットの種類>  <火のつけ方>  <葉巻の吸い方>  <保管方法>  <選び方>


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

■葉巻の知識■

●歴史

 ヨーロッパ人が初めて「たばこ」と出会ったのは1492年。探検家のクリストフアー・コロンブスー行の航海によって新世界が発見された際、偶然インディオの喫煙習慣を目にしたのが、ヨーロッパ人の喫煙との出会いです。(この頃の葉巻は今ほど洗練されたものではなく、葉を巻いただけのものだったようです。)

 葉巻はその時の航海の乗組員、つまり水夫達によってヨーロッパヘと持ち込まれ、水夫達の未知の永い航海の不安や恐怖、疲れや苛立ちをたばこが癒してくれた。香り高い葉は心安らぎ、たばこから立ち昇る渦巻く煙は辛い航海を束の間夢見心地にしてくれたといいます。

 その後葉巻は最初にスペインとポルトガルに、その後次第にヨーロッパ全土へと広まっていった。

 16世紀になると、葉巻の医学的な効能が広く認められるようになる。フランスに葉巻を伝えたのはリスボン駐在のフランス大使ジャン・ニコだといわれています。ニコは1559年、葉巻を頭痛薬として女王カトリーヌ・ド・メデイチに献上した。女王はこれをスナッフとして愛用し、王侯貴族の間に広まっていった。

 ニコは、たばこの汁やペーストを様々な傷の治療に使ったが、これがすこぶる評判となり、たばこは「大使の薬草」と呼ばれるようになった。たばこの学名ニコチアナ・タバカム(NICOTIANA TABACUM)は、このニコの名に因んで命名されたものだそうです。

●葉巻の構造

葉巻・シガーの内部は3つのパーツから構成されています。それぞれのパーツはお互いを補完しあっています。

 @ フイラー(FILLER)
   内部に充填される葉。2〜4枚の異なる葉がブレンドされる。

 Aバインダー(BINDER)
   フイラーを押さえ、束ねる役割をする葉。1〜2枚の葉が使われる。

 Bラッパー(WRAPPER)
    一番外側に巻かれる葉。見た目が美しく伸縮性の良い、 特別に栽培された葉が2分の1から4分の1使用される。味と香りの30〜40パーセントが決まるといわれる重要な部分。

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■葉巻の種類■

●ドライシガー

マスマーケットシガー(大衆用葉巻)とも呼ばれる。このランクの葉巻は価格が安く、ほとんどがマシンメイド。巨大な機械設備のある葉巻工場で、タバコの葉の茎と繊維部分を水や液体有機物でミックスしてパルプ状にし、それを固めて葉巻をつくっています。湿度を保つ必要はないが、熟成は進まず、軽めの味わいのものが多い。

●プレミアムシガー

一本の葉巻が、最初から最後まで人の手によってつくられるもののことをいいます。製品化された後も湿度を保つ必要があり、適度な温度と湿度を保つとさらに熟成が進み、味わいが深くなります。逆に保てないと乾燥してしまい、パリパリになり味わいも気の抜けたかのように軽くなってしまう。

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■カットの種類■

●フラットカット
最もポピュラーなフラット(平面)・カットと呼ばれる方法。シガー自体のサイズを選ばず、多くのシガーに使える最もポピュラーなカットです。 ヘッド部の丸みをわずかに残すようにカットした方が口に当てたとき、スマートに馴染みます。
このフラット・カットは切断面が大きくなり、煙がゆったりとに口元へと運ばれるので、喫感も良く まろやかな味わいが楽しめます。

●V-カット
ヘッド対してVの字型にカットを入れる方法。別名キャッツ・アイとも呼びます。 立体的に切断するので、見た目より広い断面を作る事ができ、スマートな外観と豊かな喫感が得られます。
切断面の複雑さから、良く切れるシガー・カッターと有る程度のコツをつかまないと失敗しやすいかも知れません。切れ味の良いナイフを使ってカットしても良いでしょう。
また、吸い口側が尖っているタイプのシガーにはあまり向かないカット方法です。

●パンチカット
パンチ・カッターをシガーのヘッド中央部に押し込む(5mm前後)ようにして、軽く回転させラッパー部に穴を開ける事で吸い口を作ります。
安定して一定の吸い口を作る事が出来る上、(専用のカッターを使う事で)簡単に美しいカット面を作る事ができるのも利点です。またヘッド部のまるみが残る為、非常にまろやかな口当たりを感じる事ができます。

●ピアス
ピアサーという道具を使い、「カットする」というよりヘッドに穴を開ける感覚のスタイル。 吸い口側が尖っているタイプのシガーの吸い口として多く使われてきましたが、現在ではあまり使われないようです。

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■火のつけ方■

軸の長いマッチかガスライター、もしくはシダー片(板状の西洋杉)を用意する。(オイルライターはオイルのにおいが葉巻に移り、味を損なうので良くない。)

葉巻をやや斜めに持ってゆっくりと回転させながら、もう一方の手で炎を先端に近づけて平均的に断面が焦げるようにつけます。
このとき、つけ具合に偏りがあると均等に火がまわらないので気をつける。太陽のコロナ状のつき方でも、吸うと全体に火がまわるので問題はないです。

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■葉巻の吸い方■

吸う間隔としては、1分に1口程度の気持ちでも十分です。 あまり急いで吸うと火種が大きくなりすぎて味わいを損ねてしまいますので、ゆったりと「物思いの合間に口を付ける」くらいの気持ちで楽しみましょう。

また、シガーはパイプ煙草と同じように、肺に入れないように吸います。 紙巻煙草を普段吸っている人は、しばらくは物足りないと感じるかもしれませんが、ニコチンは口や鼻の粘膜から摂取されるので、ゆったりと喫感は満たされます。

また、シガーの灰はあまりこまめに落とさなくても大丈夫です。 少し長くなってきたな、と感じたら灰皿の上で軽く叩いてやると綺麗な灰のかたまりが落ちます。 シガーの個体差もありますが、目安として2cm位まで待ってみると良いでしょう。

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■保管方法■

葉巻は乾燥すると抜けたような軽い味わいに変化してしまいます。逆に適度な温度と湿度を保つと熟成が進み深みが増すので保管には気をつけましょう。

プレミアム・シガーを保管するにあたって、最も重要なのは、 湿度70%〜72%前後の状態で保存する という点です。
この点に留意せず放置し、乾燥してしまったプレミアム・シガーは、本来の味わいが損なわれてしまいます。 一度乾燥してしまったシガーを再度加湿しても、本来の味わいに戻るというものでもありませんから、気をつけて扱いましょう。
また、温度は摂氏17度〜21度といったあたりで保管するのが理想です。これに関しては、湿度ほど厳密になる必要はありませんが、極端に高い温度や、凍ってしまうような環境での保管は避けるべきでしょう。

●常時保湿器(ヒュミドール)
内部に保湿器と湿度計を備えている、温度と湿度を一定に保つ木箱。もっとも葉巻の環境を保ちやすい。様々な材質、大きさ・仕上げのものがあります。

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